「普通の人」の家 都市と農村
都市は人口が多く宅地が狭いため、多くの人々は狭い土地に建てた高い建物の住宅に住んでいる。煉瓦造りである。ベランダのある建物が多い。
ハノイにて
中には道路まで上からはみ出す木をベランダに出している家もある。ホーチミンにて。右は建物が煉瓦造りだと分るもの。
中部地方の農村では、大小の切妻造の瓦屋根を2~3、それも縦横に重ねる二階建ての家がよく見られた。ネット上でのいくつかの説明では、このような鋭い屋根の角度で、雨季の雨水をすばやく落とすための工夫ではないか、と言う。また、日本の九州でもこのように屋根を重ねて日除け対策をしている、と聞いたことがあるが、それぞれの説明はどうだろうか? ベランダも付けられているものがよく見られた。なお、いずれの写真も走る車内から撮ったものであることをお断りしておく。
このような2階建ての家が多かった。
上と同じ屋根の様式の家でも、平屋建て、三階建てのものもある。真ん中のお宅は柱が西洋風でお洒落。またそもそも切妻造の屋根をもたない家(左)も見られた。このお宅は敷地がかなり広い。
なお、中部地方はベトナム戦争でも激戦のところが多かったので、これらの家はかなり荒廃したところに、戦後新しく建てられたものだと思う。