仏教は紀元前2世紀頃に中国からベトナムに伝来した。それで、日本と同様、ベトナムは大乗仏教国である。在家の信者も、まず他人のために慈悲をほどこす菩薩になり、ブッダをめざして成れるという教えである。
大乗仏教国
仏教は紀元前2世紀頃に中国からベトナムに伝来した。それで、日本と同様、ベトナムは大乗仏教国である。在家の信者も、まず他人のために慈悲をほどこす菩薩になり、ブッダをめざして成れるという教えである。写真の一柱寺(いっちゅうじ)は、ハノイのホーチミン廟近くにある寺院で、1本の柱の上に仏堂が載っているユニークな形からその名前が付けられた。李朝の太宗(リー・タイ・トン)によって1049年に建立された。太宗が蓮華の上で子供を抱いた観音菩薩の夢を見た後、待望の子供を授かったことを感謝し、蓮の花に見立ててこの寺を建立したと言われている。
観音菩薩は大乗仏教の中で信仰される、困った人々の前に現れ、救ってくれるありがたい尊い菩薩である。
一柱寺とその前に置かれた観音菩薩像
2025年12月に二つのベトナムの大乗仏教寺院を見学した。「予習」したものだと、ベトナムの宗派は浄土宗と禅が融合したもので、阿弥陀を信仰するとともに、禅も行うと知った。残念ながら、私が行った、観光地としても有名な、フエのテイエンムエン寺と、ホーチミンのヴィンギエム(永厳)寺とも、祀られている仏像は釈迦仏であり、阿弥陀仏にはお目にかかれなかった。いずれの仏像も光背が電気で光輝いて見えるようになっていた。日本との美意識の違いを感じた。

フエのテイエンムエン寺。居合わせた僧の方にお訊きしたら、三体は同一の仏で、過去、現在、未来で救済を行う仏だとのこと。

永厳寺のもの。

永厳寺には、日本の僧がベトナム戦争の時、平和を願って作った鐘が福島のお寺から寄贈された鐘があった。