大乗仏教国

 
 仏教は紀元前2世紀頃に中国からベトナムに伝来した。それで、日本と同様、ベトナムは大乗仏教国である。在家の信者も、まず他人のために慈悲をほどこす菩薩になり、ブッダをめざして成れるという教えである。

 写真の一柱寺(いっちゅうじ)は、ハノイのホーチミン廟近くにある寺院で、1本の柱の上に仏堂が載っているユニークな形からその名前が付けられた。李朝の太宗(リー・タイ・トン)によって1049年に建立された。太宗が蓮華の上で子供を抱いた観音菩薩の夢を見た後、待望の子供を授かったことを感謝し、蓮の花に見立ててこの寺を建立したと言われている。

 観音菩薩は大乗仏教の中で信仰される、困った人々の前に現れ、救ってくれるありがたい尊い菩薩である。


  
一柱寺とその前に置かれた観音菩薩像


  

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