世界遺産アルバイシンでフラメンコ鑑賞


 最初で最後になるかもしれないスペイン旅行。となれば、やはり本場のフラメンコを見たい、となった。スペイン旅行の日程の中で夜に余裕があったのがグラナダに行ったときだった。いくつかの候補から選んだのは、万一途中でトイレに行きたくなった時、他の観客に迷惑のかからないような構造になっているところ。スペイン料理レストランも兼ねた、Venta el Galloというところである。食事のテーブル席から、洞窟を模した舞台が見られるようになっていた。ここは、グラナダ現地で、日本人旅行社のため様々便宜を図ってくれた「日本語情報センター」から紹介されたところであった。食事なしで舞台の近くの鑑賞専門の席でフラメンコ鑑賞だけもできる。アルハンブラ宮殿からダロ川を超えた向こうの丘に広がった白い家の密集した場所である、世界遺産に登録されたアルバイシン地区(地名の語源は不明のようである)を登って行ったところにあった。白い壁は、暑い日差しを少しでも避けるためだという。グラナダ中心部のイサベル女王像の近くのホテル前に、10名以上の客を乗せたバスが迎えに来て連れて行かれたので、どこをどう通って行ったのか全く分らなかった(日本人は私だけ)。アルバイシンはキリスト教徒に対抗したムスリムの居住地で、最後の拠点だったため、ものすごい迷路となっている。バスの運転手は職人技で狭く曲がりくねった坂道を上り下りした。私がグラナダで泊ったホテルはレセプションがたいへん親切だったのだが、何と「門限23:00」があったので、その旨を翻訳機を使ってスペイン語で伝えると、帰りはちゃんと間に合うようにあっという間に街灯の薄明りしかない迷路の坂を下ってくれた。フラメンコと同様に、このドライバーの腕に痺れた夜だった。


世界遺産アルハンブラ宮殿のアルカサバ・ベラの塔から見た、世界遺産アルバイシン地区


 フラメンコについては、全くの素人だが、鑑賞したものを説明すると、女性2人と男性1人が順に1人ずつ踊り、残りの男性の1人がギター演奏、残りの人は手拍子と掛け声。という分担であった。女性は足を踏みならしただけではなく、スカートの裾も激しくたくし上げたりしてまで踊った。激しい情熱が感じられた。ショー全体の時間はほぼ1時間だった。

  

写真撮影は認められたが、ビデオ撮影は厳しく禁止されたため、情熱的雰囲気を伝えられず残念!



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