スペインでのコロンブスの足跡の一部
イタリア生まれと言う、クリストファー・コロンブスが1492年にアメリカ大陸の一部に到達した後、支援してくれたスペインのフェルナンド、イサベル両王に謁見した場所が、現在バルセロナ歴史博物館に「ティネルの間」として残されていて、そこに入って見ることができる。そこは現在の形になったのは14世紀で、バルセロナ伯爵やアラゴン王が謁見のため使った場所だった。ティネルというのは、「特別な来客の際に最も豪華な食器を収める家具だったそうです。壁にはフレスコ画が描かれ、タペストリーで覆われていました。」
(https://guiesdecatalunya.com/el-salon-del-tinell/#:~:text=El%20sal%C3%B3n%20del%20Tinell%20era,espacio%20y%20la%20capilla%20real.「El Salón del Tinell」より)
「王の広場」と言われるところ。左の正面がティレルの間のある旧王宮で、右の高い塔があるのは王室のアガタ礼拝堂。ここも入れる(ただし、現在、ローマ時代の遺跡の展示が圧巻のバルセロナ歴史博物館の一端なので、博物館のチケットを購入しないと入れない)。
コロンブスが両王に謁見のため実際に登って行ったという階段
コロンブスが両王に謁見したティネルの間
壁画の名残があった。
謁見の絵もあった。
コロンブスを記念して、バルセロナの港には「コロンブスの塔」という高さ60mの記念碑が立てられおり、エレベーターでコロンブスの足元のところまで登り、バルセロナの街を見下ろせる。1888年のバルセロナ万博の時建てられた。開館後にすぐ行ったが、客は私だけで、係員がエレベーターを操作し、上まで一緒に行ってくれた。帰りはエレベーター脇のブザーを押すよう言われ、そうするとまた係員がエレベーターで来てくれた。
コロンブスはスペインの中央やや北部のバリャッドリッドで亡くなったが、その後、遺体はバハマまで行くなど流転した後、1899年にセビーリャに送られた。そして、1902年葬儀が行われ、装飾的な棺に金色の骨壺が収められ、それをかつてスペインを形成した4か国の国王たちが担ぐという彫刻がセビーリャ大聖堂に作られた。
セビーリャ大聖堂のコロンブスの棺と担ぐ4か国の国王たち。胸に付いている国章でどの国の王かわかる。