馬上から絶景 黄土高原



 西安は、黄河の支流、渭水(いすい)に面しており、黄土高原の中にある。「ぜひ黄土高原を上から眺めたい」と旅行社に要望すると、西北西約80km郊外の乾陵(けんりょう)の上から見られるとのこと。馬に乗って上るべし、と現地で言われた。
 乾陵は、唐の第3代皇帝高宗(こうそう)とその妻則天武后(そくてんぶこう)を合葬したもの。頂上は標高1048m。
 馬には、モンゴルで乗ったことがあるが、いきなり言われたので怯んでいたが、手綱取りが同行するというので安心した。
 本来の日本語ガイドは同行せず、年配の手綱取りが同行したが、中国語しかわからない。ときどき話かけてくるが、ほとんどわからない。それでも相手とボディランゲージや得意の「勘」で、「ここで馬から降りろ」「足を鐙に入れ直せ」「ここで休もう」「俺が写真を撮ってやる」など理解して、乗馬とともに不安だった現地手綱取りとのコミュニケーションも乗り越えた。
 麓から馬に乗ること約20分、最後のきつい登り道では馬の息が「フーフー」と苦しそうにしているのがわかった。「頑張れ!」などとかってなことを馬に言いつつついに頂上に!  そこからはまさに絶景の黄土高原が見られた。
 



小麦の段々畑が刻む黄土高原




農家も黄土高原色のレンガの屋根と壁





 

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