メインストリートの果ては、マドリッド版「ハチ公」


 マドリッド最終日の3日目、そこから遠出してトレド大聖堂に行き、さらにマドリッドの王宮の中を歩き回ってかなり疲れ、後で見たら万歩計は20,000歩を超えていたが、せっかくスペインの首都に来たのだから一番有名なMayor大通りを歩き、そして、これも有名な、マドリッドを象徴するというプエルタ・デル・ソルという広場の「熊とイチゴノキの像」も見ようと、気力をふり絞って歩いた。


  

メインストリートだが道路は2車線で意外に狭かった。


   

途中にあったサン・ミゲル市場は活気があり、肉製品からスイーツ、アルコールまで販売していて、買い物客、立ち飲みや座り飲みの人で溢れていた。


途中にはマヨール広場という有名な広場ある。


 そして、ついに、私の中で「マドリッド市内観光はこれが最後」と決めていた、プエルタ・デル・ソル広場に到着。「熊とイチゴノキ」の像を探したが見当たらない。イメージとして、広場の真ん中に聳えているものとしていたのだが、うろうろしてやっと見つけたその像は小さかった、「これは渋谷のハチ公のようなものだったのか」と思っていささか拍子抜けした。ハチ公像のように、よく待ち合わせの場所になるというのも似ている。 

プエルタ・デル・ソル

   

意外に小さかった「熊とイチゴノキ」像。かわいい熊さんだった。


 ところで私はなぜ「苺の木」とせず「イチゴノキ」とするのか、さらに「苺の木」なるものがあるのか、疑問に思っていた。ネットで調べると、これは、あの普通赤くて甘酸っぱい、春先にどの日本の果物売り場にもならぶストロベリー(苺)の木ではなく、学名Arbutus unodoという、ツツジ科イチゴノキ属の常緑低木で、苺に少し似た実を付けるものだと知った。確かに苺は木には生らない。ネットでその写真を見ると赤い丸みを帯びた実は苺に似ていると言えなくもない。実の味はほとんど無いようだが、ポルトガルではブランデーの一種にしたり、他の国でもジャムなどにしたりするそうである(Wikipedia「イチゴノキ」より)。
 水月さんというルポライターの、「マドリードの紋章『熊とイチゴノキ』」というサイトによると、「由来には、昔首都だったトレドからマドリードに熊狩りに来ていたとか、大熊座に導かれて戦いに勝利したとか、諸説あるようだ。ピクニックをしていた親子が、突然現れた熊から逃げて『イチゴノキ』に登ったという童話のような物語も・・・」あるとのことである。
 マドリッドの紋章(下)にもなっている。


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