19. Transparente トランスパレンテ
Transparenteとはスペイン語で「透けるもの」と言う意味だが、これは主祭壇の裏側にある、1721~32年にかけて、スペインの建築家ナルシソ・トメとその息子たちによって作られた彫刻である(他の人の説明では「衝立」となっている)。天窓から入る光によってこれがより輝いて見えるところから、この名で呼ばれている。「バロック様式の傑作」と言われている。
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白い大理石で作られた聖母子像を中心に、その左右両側にレリーフがある。Wikipedia「Transparente de la catedral de Toledo」をDeepLで翻訳したものによると、「左側には、アビゲイルがダビデ王にパンとワインを献上し、ナバルへの怒りを鎮めているところ、右側には、アヒメレクがダビデにゴリアテの剣と聖別されたパンを渡しているところがある 。」とある。アビゲイルとは、ダビデに食糧援助をするのを断ったナバルという男の妻で、夫の非を認めてダビデに詫びを入れに来て、やがて神罰が下ってナバルが死んだあとダビデの妻となった(旧約聖書サムエル記第一にある話)。
しかし、よく見ると左側のレリーフの人物は1人が兜を被り、もう1人が顎髭を生やしているので女性とは思えない。したがって、このWikipediaの説明での「左右」というのは聖母子像から見ての左右では無いだろうか? あるいはそもそもこのWikipediaの説明はここのレリーフのところでは無いのであろうか?
私の考えがおかしいという方は、どうか連絡していただいて正しいことを教えください。聖母子像の上に光を出している太陽とそれにまとわる天使たちの像。さらにその上には「最後の晩餐」の彫刻。向かって右手前の人物は、左手にイエスを売った銀貨の入った袋らしきものを持っているのでユダであろう。
最上部の彫刻は、信仰、希望、愛の象徴像である。
以上の説明の多くは、Wikipediaスペイン語版「Transparente de la catedral de Toledo」をDeepLで翻訳したものによった。