民族衣装のパレード その1


 民族衣装のパレードは午後3時、今にも雨が降り出しそうな天気の中、始まった。私はMali grad(小さな城)という古い城の跡の高台から撮影をした。大勢の人々が、私のように高台やその間の「谷間」を突き抜ける道に沿って見物をしていた。
 最初に、 スロヴェニア共和国国家評議会議長マルコ・ロトリチュ氏と思われる方が先頭に立った。プログラムによるとこのパレードの後、演説をすることになっていた。

向かって左がマルコ・ロトリチュ氏


 次いで、スロヴェニアの民族衣装を身に着けた、白馬に跨った少年と、青鹿毛色の馬に乗ったカムニクの旗を持った男性と、徒歩の女性が続いた。ちなみに、スロヴェニアのアドリア海近くのリピツァというところで育てる白馬は有名なものだとのこと。

オレンジ色の短パンの男性は、おそらく「馬の落とし物」の清掃係であろう。


 これに、バトンガールズとブラスバンドが続いた。

最初に出てきた馬の1頭が「粗相」をして道が見苦しいので以後その部分にぼかしを入れた

 この後は、ときおり他のバトンガールズやブラスバンドを挟みつつ、スロヴェニア各地や海外の民族衣装を纏った人々の徒歩による行進が続いた。大人がプラカードを、少年または少女がグループの名前を紹介するパネルを手に持ってそれぞれの先頭で歩いた。


地元カムニクのフォークロアグループ



「planšarji velika planina」(登山家たちの大きな旅?)という看板で現れた人々


招待されたスロバキアのチェコ国境近くのScaliča(スカリツア)の舞踊団


北マケドニア・スコピエからの舞踊団



 

スロヴェニア西部国境近くのイタリアのLucinicoルチーニコのものと思われる舞踊団。何かショールのような物を引っ張りあいながら踊って行進。華やか!!


 

スロヴェニア北東部Juršinciユールシンツィの「詩人たち」の行進


 

マリボル市南のHoče-Slivnicaホーチェ・スリブニツァの民族舞踊団



 

マリボル市南東部約10kmのMarkovciマルコウツィの民族舞踊団


 

マリボル市西のZgornja Korenaズゴルニャ・コレナの民族舞踊団


 

マリボル市から西南西20kmのMislinjaミスリニャ市の民族舞踊団


 

マリボル市南東約20kmのPtujプトゥイ市のスポーツクラブ舞踊団の行進。なぜか昔の正装でパレード


 ここから、スロヴェニアを拠点に活動する、他民族の文化団体の舞踊団のパレードが続く。


HKD Međimurje-Ljubljanaメジムリェ・リュブリャナ協会という、リュブリャナでクロアチアのメジムリェ地方の民族文化を普及する組織の舞踊団。

上の地図の赤い線で囲んだところがクロアチア・メジムリェ地方



Kranjクラーニにある、セルビアの民族文化普及の目的のブルド文化協会の民族舞踊団。


同じくKranjクラーニにある、セルビアの民族文化普及の目的のセルビア文化教育協会の民族舞踊団。この中と上の写真の中の何人かが、つま先がくるっと反っている「オパンツィー」という木靴を履いている。


スロヴェニアのノヴァ・ゴリツアにある、北マケドニアの文化協会の舞踊団。様々な地域の衣装だが、総じてスカーフ、エプロン、ソックスなどの赤色が、目が覚めるようである。


リュブリャナにある、ボスニア・ヘルツェゴビナの文化保持普及協会の舞踊団。ムスリム(イスラム教徒)の衣装。


 この後、現地Kamnikを先頭に、今度はスロヴェニア各地の民族衣装を着た一般の人たちのパレードが続いた。


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