Poljanaの「自由と平和の記念公園」
オーストリア国境近くにPoljanaポリャナという町があり、そこに2015年、国とOSCE(ヨーロッパ安全協力機構)と自治体と退役軍人会の協力で、「自由と平和の記念公園」が造られた。ぜひ私のスロヴェニアの歴史のサイトをご覧いただきたいが、このポリャナは1945年5月15日にスロヴェニアに来たドイツ軍とその協力者たちがスロヴェニア軍と連合国軍に事実上の降伏をした場所である。5月8日にドイツが無条件降伏したにも関わらず、バルカン半島などに侵攻したドイツ残留軍とその協力者たちは、報復を恐れ、スロヴェニア軍の捕虜となることを拒否して、北のオーストリアに来た西側連合国に降伏することを目指してスロヴェニアを通って逃走しようとしたのであった。結局それら敗残兵の多くは、抵抗したものの、最終的にこのポリャナの地でスロヴェニア・ユーゴスラビアの捕虜となったのであった。すなわちこれで、ここで、スロヴェニア・ユーゴスラビア戦線の第二次世界大戦が完全に終結したのである。ポリャナはスロベニアにとっては占領からの解放が完結した象徴的な地となった。
この70周年を機に、スロベニア政府はポリャナを「戦争終結と平和の始まりを示す国際的な記念の場」として位置づけ、中央記念碑「自由と平和へ」と多言語パネルを設置した。

1985年の終戦40年を記念した「自由と平和の像」がある。

2015年に作られた自由と平和の屋外展示

57ヵ国の公用語で「自由と平和へ」と綴られている

2015年にはウクライナとロシアもOSCEに加盟している。この撮影した2025時点ではロシアがウクライナに侵攻して戦争となっていた。

展示の説明文。本文を次のように訳してみたがいかがであろうか?
「ここは、世界平和を讃える記念碑が建つ「自由と平和の記念公園」である。ポリャナの記念公園は、中央に象徴的な記念碑「自由と平和へ」を据え、諸国間の平和・安全・共存という理念を基盤として創設された。
平和は決して当然のものとして受け止めてはならない。むしろ、最も尊い価値として大切にされるべきである。私たちは歴史の最も暗い瞬間から学び、それをすべての国々を結びつけるより明るい未来を築くために生かさなければならない。
この記念公園が掲げる自由と平和の理念は、ヨーロッパ安全保障協力機構(OSCE)に加盟する57カ国すべての公用語で表現されている。OSCEは世界最大の地域安全保障機構であり、現代ヨーロッパの安全保障体制はその活動を基盤としている。国家の主権的平等の原則を尊重しつつ、国際平和と安全の確保、協力の強化、そして人権と基本的自由の尊重に取り組んでいる。」
これらとは別に、公園には、1945年5月9日~15日の戦況を説明した写真入り、戦況図付きの屋外展示も設置されていた。歴史のサイトを作るうえで大変参考になった。
